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クラウス・ノミ=「Cold Song」

たしか80年代前半、
詩人のY氏が、カセットデッキで、この曲を流しながら自作を朗誦した。
その曲は、一度聞いたら忘れられない衝撃だった。

・・・オペラのようでいて、そうでない。
・・・女性のようでいて、そうでない。
・・・子供のようでいて、そうでない。

ベルカントの叫びのような歌声は一体何なのだ。
曲に興味を示すと、詩人はのちに、カセットを送ってくださった。
テープには「Klaus nomi=Cold Song」(1982)と記されていた。

その後幾度か、レコード店で、LPを探したけれど、
なかなか見つけられず、そのままになってしまった。
レコードからCDへの過渡期だったし、まだインターネットなど無い時代だった。

クラウス・ノミ=Klaus nomi(1944-1983)

二枚のLPを出して、39歳で突然、
ゲイキャンサー=AIDSに倒れた最初のミュージシャン。
何故「ゲイキャンサー」なのか。ここではふれない。

ともかく、四半世紀を経て、
DVD「THE NOMI SONG」が発売され、
わたしの中のKlaus nomiは蘇えった。

  ・・・・宇宙人のようなエキセントリックな風貌に加え、
  その”マリア・カラス級”の天井の歌声で一世を風靡した、
  ベルリン生まれの異形のディーバ『クラウス・ノミ』。
  カトリーヌ・ドヌーヴ、モリッシー、ショーン・レノンなど多くのセレブに愛され、
  エイズが「ゲイの癌」として嫌われていた80年代初頭、
  著名人第一号患者として誹謗中傷にさらされるなか、
  非業の死を遂げた伝説のアーティスト。

   監督=アンドリュー・ホーン 
   2004年ベルリン国際映画祭 パノラマ部門/テディ賞受賞(ゲイ・ドキュメンタリー)

・・・と、DVDの表紙に記されている。
今では、You Tube で検索すれば、200以上の画像が投稿されている。

どこか懐かしく響き渡るメロディ。
・・・そうだ、これは学生の頃聴いていた、
ヘンリー・パーセル/HENRY PURCELL(1659-1695)
「アーサー王」(1691)の一節。
冷たい天才とキューピットの掛け合いの場面を思い出すな・・・。

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