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「遠き昭和の・・・」

2011年春。
・・・都会の喧騒の隙間から、ふと聴こえて来た演歌に、
思わず足を止めて、すっかり聞き耳を立ててしまった。

  ♪あの人 この人 あの顔 この顔
   みんなどうして いるんだろう。
   元気でいるか 変わりはないか。

・・・そうだよなあ。

  ♪あいつに こいつに あの恋 この恋
   修羅場くぐった こともある。

・・・そうだよなあ。

  ♪あの歌 この歌 あの夢 この夢
   今も覚えて いるだろうか。
   安い酒場で 酒酌み交わし
   語り明かした 夜もある。

   ・・・・
  ♪遠き 昭和の まぶしい時代。

・・・そうだよなあ。
と歌詞の一字一句に思い出が重なる。

「昭和」の鎮魂歌をありがとう。
とひたすら感激して、そのまま、街のレコード店を探して、
閑古鳥の店内の片隅で即、
小林旭『遠き昭和の・・・』『小林旭ベスト・ヒット』CDを購入した。
演歌のCDを買うなんて、十何年ぶりだろうか・・・。

家に帰って、本棚の奥の奥から、
クラウンレコード『小林旭ベスト・ヒット』のLPを引っ張り出して見たら、
それは、1974年の発売であった。
俺も昭和の団塊世代なのだ。

・・・これは上野の不忍池だった。
唐十郎の「情況劇場」新作公演『ベンガルの虎』の劇中で、
小林旭歌う、『夜の阿呆鳥』が突然流れて、
 
 だれのために 泣くのか
 ひとりさすらいの 町に雨がふる

という一節が忘れられなくて、購入した事を思い出したぜ。

それにしても、ガキの頃の60年代から半世紀以上も経て、
小林旭の【新譜】『遠き昭和の・・・』は、1年前から、しずかに世間に浸透していたのだ。
たまげたなあ。

俺だって、「昭和」の人間だ。
と思ったら、このCD買いに、即レコード店まで走らないとな。

・・・「昭和」というのは、そういう時代だったな。



『遠き昭和の・・・』
 
作詞 高田ひろお 作曲 杉本真人 歌 小林旭


あの人 この人 あの顔 この顔

みんなどうして いるんだろう
酒とタバコと 遊びに暮れた
やんちゃ時代の 仲間たち
元気でいるか 変わりはないか
遠き 昭和の まぶしい時代

あいつに こいつに あの恋 この恋
修羅場くぐった こともある
酔いどれ男 薄情おんな
俺もおまえも 泣かされた

思い出だけが こころを巡る
遠き 昭和の まぶしい時代

あの歌 この歌 あの夢 この夢
今も覚えて いるだろうか
安い酒場で 酒酌み交わし
語り明かした 夜もある
喧嘩もしたさ 突っ張りもしたさ
遠き 昭和の まぶしい時代

遠き 昭和の 灯りが恋し

                                ■TECA-12227より    

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